長崎の伝統やさい・地方やさい

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■雲仙こぶ高菜 ■長崎赤かぶ ■長崎白菜(唐人菜)
昭和22年頃、中国から引き揚げてきた人が持ち帰り、雲仙山麓の吾妻町で栽培を始めたといわれています。葉と茎の中間あたりに親指大のこぶができるのが特徴。ほんのりとした辛みのある葉と、歯切れがよいこぶの食感が絶妙のバランスで、漬け物や炒め物にすると美味。
赤紫色で、先のほうの一部が白いかぶで、長崎では古くから「三味(さんまい)漬け」などで親しまれてきました。卓袱料理では、アラやハモの湯引きの付け合わせとして使われ、なますは「くんちなます」と呼ばれています。長崎の伝統野菜の中で、現在、最も多く生産されています。
葉に縮緬状のシワがある半結球タイプの白菜で、長崎では、正月のお雑煮に欠かせない野菜のひとつです。くせがなく、やわらかいため、漬け物、鍋物などのさまざまな料理にお使いいただけます。「長崎白菜」の間引き菜は、浅漬けやおひたし、油炒めにも。
■長崎長なす ■長崎紅大根

■木引かぶ

長崎県を主体に北部九州地域で栽培されている大長なすで、果実の長さは35cm内外が標準。色つやがよくて、やわららかく、果皮は薄いのが特徴です。タネは果実の先端部に集中しており、少なめ。皮が薄く、果肉がやわらかいので、焼きなすが最もおいしい調理法だといわれています。
名前は「大根」ですが、かぶの一種です。形が大根のように細長いため、古くから「長崎紅大根」と呼ばれています。長崎では、紅大根を食べると鬼退治になるとの言い伝えがあり、節分に紅大根の酢の物と金頭という魚の煮付けを食べる風習があります。
長崎県平戸市の伝統野菜。牛の角のように曲がりやすいのが特徴のピンク色のかぶです。やわらかくてクセがないため、生食や漬け物向き。古くから、正月の菊花かぶとして親しまれてきました。酢漬けにすると、美しい紅色に染まります。若い間引き菜は浅漬けやごま和え、白和えなどに使われます。
■辻田白菜 ■ゆうこう ■ザボン
日本における最初の完全結球性白菜。大型で丸く結球し、葉が厚く、漬け物にすると大変おいしいため、その評判が全国に広まり、戦前戦後にかけては一世を風靡した品種だったそうです。現在、長崎市木場町で復活を目指した取り組みが行われています。
香酸柑橘の一種で、長崎では、昔から、カボスやスダチのように魚や肉にかけたり、果汁を飲んだりしていたそうです。詳しい来歴は不明ですが、ユズとザボンの自然交配で生まれたものではないか、と考えられています。マイルドな酸味と特有の爽やかな香りを楽しむことができます。
ブンタンの仲間で、一抱えもあるほど大きな果実に育つのが特徴の柑橘です。果肉も食べられますが、果皮と実の間にある白いワタ状の部分が非常に厚く、これを砂糖漬けにしてお菓子としていただきます。かつて、長崎ではどの家庭でもザボンの砂糖漬けを作り、おやつにしていたそうです。
■長崎蘭柑    
品種は中晩柑の一種「天草」で、東長崎地区のみかん農家が袋掛けなどをして栽培、ブランド化したものです。糖度は12〜13度、オレンジのような香りを持ち、ジューシー。果肉はやわらかく、甘みが強くて酸味は少なめ、苦みはありません。
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